修士論文または卒業論文を書く人は、 以下のことに注意が必要です。これらの情報は、KBookにありますので、よく確認しておきましょう。 以前は、卒論の時期だけ修士論文・卒業論文のページ のサイトが立ち上がりました。 今は立ち上がっていないようです。
- チェックリストはなくさない(論文提出時に必要)
- 締め切りを間違えない
- 論文の提出締め切り日時
- 口頭発表日
- 論文要旨の提出締切日
- それぞれの書き方を良く見る
- 論文の書き方
- 論文の体裁
- 論文要旨の書き方
■Wordで論文を書く場合■下記を元に,目次以外を合体したバージョンを作ってみました(目次の作成が便利になっています.)■オリジナルの雛形です。
- 論文の書き方(卒業論文の体裁になっているので、卒業論文の見本にもなっています)
- バインダーに貼るシールは別途必要です.
- 卒業論文の扉[1]
- 卒業論文本文のスタイルファイル[2]
- マニュアルも付属したスタイルファイル[2](リンク。学内からのみ)
- 卒業論文のバインダーに張るシール [1]
- 論文要旨の見本 [2]
[1] 野木研で代々継承 [2] 修士論文・卒業論文のページ http://sotsuron.ic.kanagawa-it.ac.jp/ (学内からのみ) [3] 西村先生作成のページ http://www.tomy.ic.kanagawa-it.ac.jp/~nisimura/Lecture/lecture.html(リンク切れ)
■TeXで論文を書く場合■バインダーを作るとき論文の内容に集中し、体裁を自動的に決めてくれるソフトにTeXがあります。目次も自動作成 してくれたり、図表番号を自動付番してくれます。 TeXは組版するソフトですので、 市販の本と同等な品質の体裁に仕上がります。
神奈川工科大学の卒業論文の体裁を記述した、スタイルファイル(スタイルクラス) は以下の通りです。しかし、今のWordもそれくらいはやってくれるので、Wordを使う人が増えています。複雑な数式を書きたいときなどは、TeXが便利です。
- スタイルクラス、サンプルTeXファイル (両ファイルとも2005/2/7更新)
- 岡本くん作のスタイルクラス、サンプルTeXファイル
バインダーを作るときの注意
- バインダーに張るラベルのひな型を使う(共有ディレクトリまたは、ここ)
- ラベルは2人1組で印刷する
- みんなで助け合って作る(予想よりもかなり時間がかかります)
- ラベルはレーザープリンタで印刷する
- インクジェットは擦れると汚れる
- レーザープリンタで印刷するためには、論文を印刷しようとしている人がいないか、周りに一声かける必要があります。
発表に関する一般的な注意事項は以下の通りです。
- 発表時の服装は、スーツです。
- プレゼンテーション資料は、スライド形式で作ります(PowerPointで作ります)
- 基本的に、1ページ1分が目安です。
- 卒論の発表時間は8分なので、それだと8枚になってしまいます。しかし、それでは伝えきれません。10枚から12枚くらいになる日が多いです。
- リハーサルモードは使ってはいけません。
- ノートPCに保存して持って行きます。アニメーションのあるPowerPointは、ノートPC上で最終動作確認をしてください
- 発表時間は厳守です。卒研生の場合、持ち時間が8分ですので、長くても8分30秒程度に収めましょう。
- プレゼンは、絵で行います。
- 絵で表せなければ箇条書きです
- 文章にしてはいけません。
- オーラル原稿(読み上げ用原稿)作成の禁止
- オーラル原稿がないと発表ができないということは、話すべきことがパワーポイントに記載されていないということです。パワーポイントを作り直しましょう。
- パワーポイント原稿を作り、つっかえたところは、パワーポイント原稿が良くないということです。パワーポイントを作り直しましょう。
- パワーポイント原稿に書いていない事実を、話してはいけません。大事なことは全部、パワーポイントに書きましょう。(「パワーポイント原稿にはうまく書けないので、口頭で説明します」というのは、最も悪い言い訳の一つです)
- つまり、発表練習のたびに作り直しましょう
■パワーポイント原稿の目安
以下は、プレゼンテーション資料を作るときの参考例です。
- 1. 表紙 (1枚)
- 「論文タイトル、研究室名、学籍番号、氏名」を書きます。
- 2. 研究の背景 (1〜2枚)
- 「現在の現状を紹介し、研究に至った動機」などを書きます。ここで現状の問題点を書きますが、 その問題点は「3. 解決策の提案」で改善できる問題点について書きます。
- 3. 解決策の提案 (2〜3枚)
- 「先ほどの問題点を踏まえて、提案システムの方式や問題の解決方法」などを書きます。
- 4. 実験 (1〜2枚)
- 「2. で述べた問題点をどの程度解決したかを示す実験結果」などを書きます。
- 5. 考察 (1〜2枚)
- 本研究で改善された点を導き出します。そのためには、2. で述べた問題点が、 4.で述べた実験データを根拠に、どの程度改善されたかを示します。特に実験して初めて分かったことについて書かれている必要があります。
- 6. まとめと今後の課題 (1〜2枚)
- 本研究では、まだ終わらなかった点、積み残した点を今後の課題として述べます。また、まとめの言葉を書きます。
■パワーポイント原稿を作る時の注意
発表原稿を作るのは以下の点で大変ですが、勉強にもなります。発表原稿は作り直せば作り直すほど、発表内容は練習すれば練習するほど、よくなります。 そのため、3回くらい作り直しをするのをお勧めします。また、その際、自分ひとりで作っていると 独りよがりの研究発表になりがちです。友達の前で発表し、意見を聞くと良いでしょう。
- 言いたいことを簡潔に言わないといけない
- 適切な言葉を選ぶ必要がある
- 不要な修飾を削除しないといけない(不要な修飾があると、大事なことを書くスペースが無くなる)
- 前書き、関連研究などは簡潔にし、問題提起以降に移るようにします。問題提起がパワポの枚数の7割を超えていないと、1年間何してたの?という話になります。
- 短い話(原稿)なので、起承転結が分かりやすい
- 伏線がきちんと張られているかが理解しやすい
- 伏線をきちんと回収しているかが理解しやすい
- 「理解しやすい」ということは、相手が理解できない場合、説明が悪いということが露呈してしまう。
- 論文に謝辞を書く欄があります。特に書く必要はありません。もし感謝の意を示したい人がいる場合に、書いてください。このとき、指導教員は謝辞には含めません。 指導教員に感謝しているのは、当たり前で、書くまでもないということです。(研究室によっていろいろ流儀があるのですが、五百蔵研は書かないことにします。)
- 発表時に原稿を読むのは禁止です。
原稿を読んではいけない理由はいくつかありますが、私が一番問題視しているのは、棒読みになってしまい、相手に伝わりにくく なってしまうからです。 しかし、初めての発表ですし、緊張もするでしょう。そこで、原稿を読まないのを推奨するのにとどめていました。 あるとき、ある学会発表で、学生が原稿を読みながら発表しました。丁寧に読んでいたので、相手に伝わるように発表していると思っていました。 ですが、座長の先生にお叱りを受けてしまいました。座長の先生の主張は「失礼である」ということのようでした。 確かに、発表を聞いていただくわけですから、原稿が無くても発表できるよう十分に練習するのが当然です。 以上のような経緯により、五百蔵研では原稿を読むことを禁止にしています。- 論文では、句読点として「,.」を使います。これをいちいち直すのは面倒です。あらかじめ、そのようにIMEを設定してしまいましょう。
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最後に置換で直せばよいやと思う人がいるかもしれませんが、いろいろな所に地雷があるのでやめたほうが良いです。